グルからケントへの街道沿いにはドワーフが多い。
グルの直ぐ西の森にはウェアウルフがいる。
私は二つの狩り場とグルの街を行き来した。
どちらかでの出が悪くなると、場所を変えた。
(今日のうちに。祝福の日のうちに)
私はそれだけを考えて、RKSを振るった。
真夜中少し前に気がつくと、証は30個を超えていた。
私はプライムの所へ飛んで帰った。
暗がりの中にプライムは座っていた。
私の近づく気配に、うれしそうに立ち上がったが、私の顔に見覚えがあることに
気づいてまた座り込んだ。
私は黙って、証をプライムに渡した。
「41個ある。11個は返す。希望と情熱、どっちがいい?こんどは情熱にするかい?」
私は少し、考えた。
トワさんとケリーママ
希望と情熱
どっちがどっちに相応しいだろう?
答えを考え出すには、私は疲れすぎていた。
「・・・希望」

*****

指輪と証の余りを受け取った時、@マークが話しかけてきた。
@「ファルク、まだ頑張ってるんだ」
トワさんの声だ。
@「骨セット、いくらで買う気?」
@「TIの街や全チャで12kって出てるから、それくらい。」
@「貯まった?」
@「ギリギリですね。」
@「もう、話をつけたの?」
@「まだです。それどころじゃなくて・・」
@「あたしが売ってあげようか?」
@「ほんとですか?明日にでもお願いします。」
@「どうして?」
@「もう船がないから。TIに戻れません」
@「ファルク、いまどこ?」
@「グルです。」
@「掲示板の所にいて」
クラチャが途切れた。
私は倉庫に行ってアデナを全部出し、掲示板前に向かった。
トワさんはもう、来ていた。
「こんばんは」
ふふっと笑うと、トワさんは骨セットを渡してくれた。
新品だ。
私がアデナを渡そうとすると、言った。
「7kでいいよ」
「え?だって12kって約束」
「いいの。ほんとはプレゼントしたいけど、トワもまだまだ強くならなくちゃ、だからw」
私は黙って7kを渡し、そして指輪を差し出した。
「?」
「気持ちです」
「でも・・」
「安物で、悪いんですが・・」
「・・・ありがとう」
トワさんはさらに何かを言いたげだったが、私は限界だった。
「すいません。もう寝ます。」
「・・うん、おやすみ。」
「あっと、クラチャで挨拶。」
「いいよ」
「だって」
「もう、あたしとファルクしか残ってないよw」
「あちゃ、またやった」
「ふふw」
「じゃ、おやすみなさい」
「おやすみなさい。また明日w」


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