その時
「あ、百さんが全チャしてる」
「百さん」
「百地丹波、今日全チャデビューの騎士よん」
さっそくクラチャ
@「始めまして、騎士のファルクです。よろしくお願いします」
@「俺、百地丹波。よろしくな」
@「僕、まつじ。騎士です。よろしく〜」
@「WizのGanosaです。よろしくね」
@「ファルク、レベル、いくつ?」
@「27になったばかりです」
@「じゃ、まつじといっしょか〜」
@「僕は28だよ(^^;」
@「しかし、竹流もまじめに勧誘、やってるんだ」
@「はは^^;」
@「俺、火田民村いくけど、来る?」
@「どこです、それ」
@「グルのずっと、西」
@「今日はやめときます。明日にでも」
@「うぃ、まつじは?」
@「僕も明日(^^;」
@「じゃ、明日にするか」
気のいい連中らしい。
***
クラチャを聞きながら、竹流さんがLayraeさんとじゃれている。
牛飼いがどうとか。

気がついた。
Layraeさんはクランマークが、ない。
ないのに、肩書きが、ある。
と、いうことは
Lv40を超えている!
「ライラエはね、僕がLv40になったら入隊してもらうの」
「そんなこと、言ったっけ」
「僕が決めたのよん^^」
竹流さんが振り返る。
「さて、ファルク(この時から、呼び捨て)、肩書きの希望はある?」
「考えていません」
「トワの時と同じでも、いいよ」
「それは辞めてください」
(思い出が、悲しみが多すぎる)
「ふむ・・」
f1.竹流がファルクに「自由騎士」という呼称を与えました。
「自由じゃ、ないんですが(^^;」
f1.竹流がファルクに「星を探す人♪」という呼称を与えました。
「私、Wizじゃありませんよ」
「お、わかった?w」
「スレイン、でしょ」
「僕もライラエも好きでね〜、あれ。僕はパーンがいいな〜。傍にエルフもいるしw」
「パーンはプリンスじゃ、ありませんw」
「あぅ(;;)」
「竹流さんはカシュー、かな。レオナーかも」
「あんなに立派かしら^^;」
「あはは^^;」
しばらくは某小説話で盛り上がる。
「で、どうする?他のにする?」
「これが気に入りました」
「うぃうぃ^^」
***
その時、窓の外を異様な一団が通り過ぎる。
1人のWizの後を、同名のWiz数人が追っていく。
「なんだ?」
「ドッペルゲンガー、だね。鏡の森から引っ張ってきたのかな」
ふと、Layraeさんが真顔で尋ねてきた。
「ファルクさん、たとえドッペルでもLayraeが向かっていったら、Layraeを切れる?」
「さっさと逃げます」
Layraeさんはにっこり笑って
「わたしもよ^^」
「それで正解よん^^」
「ファルクさん、これあげる」
差し出されたのは、ブレイブポーション(BP)20個!
「こんなに貰えません」
「騎士さんは使うんでしょ?」
実際のところ、私はBPを使っていなかった。以前にトワさんにもらった7個は倉庫に入れっぱなし。
BPを使うようになるのは、もう少し先の話である。
しかし、心づくしを無碍には断れない。
「・・あの、騎士みんなで使うってことで、いいですか?」
「ファルクさんがそれでいいなら」
「ありがとう」
@「ライラエさんにBP20差し入れてもらったよ〜。クラン倉庫に入れるから、みんなで使いましょう」
@「おぉ、ありがと〜」
@「ありがとう>ライラエさん」
・・・クランに入っていない人に、クラチャでのお礼は無意味だ(^^;。



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