4.火田民村
新しいクランでのクラチャ。すこし緊張する。
ひとつ深呼吸。
@「こんにちは」
@「こんちわ〜」
:
@「百地丹波さんは、どこがメインですか?」
@「俺やまつじはBB荒地で骨が多いね。ファルクは?」
@「ケント〜グルでランメタです」
@「俺たちは竹流に、アラインメント・フルには骨、って言われたけど?」
@「だよね〜^^」
@「別に聞いていません」
@「・・・さて、火田民村、行くかい?」
@「何が入ります?」
@「GP60、赤P300、帰還スク10枚」
@「え?」
@「そんなに?」
@「これで6回分だよ^^」
@「そんなに持ったら動けません」
@「火田民村は物価が高いから、グルで買って倉庫に入れておくんだよ」
@「へ〜」
@「そなんだ」
@「取りあえず、2回分用意しました。」
@「じゃ、グルから飛んで。火田民村集合ね」
@「僕はチョッと送れます」
@「ウイ」
グルーティオのテレポで火田民村に到着。通称OT(オーク・テリトリィ)。
「まずは1回戦分、持って。あそこのライラと契約するんだ」
契約
SPオークと呼ばれる、屈強なオーク族の侵攻から村を取り返そうとするレジスタンス
運動。SPオークのトーテムは族毎に違う値段で引き取ってもらえる。
要は固定給。
レアアイテムはないが、取りはぐれは、ない。
出発
目指すは村の北、焼畑
その時、Wisが響いた。
>「おはよー」
>「時子さん、おはようございます」
>「ファルク、仲良くやってる?」
>「クランの騎士たち3人で、これから火田民村です」
>「ファルク、行ったことあるの?」
>「はじめて(^^;。でも、オークでしょ?w」
「おーい、何してる。いくぞー」
「は〜い」
***
焼畑の農地に分け入る。
と、茂みからオークが顔を出す。
とたんに混戦。
オーク?
確かにオークだが、体格が違いすぎる。
オークFが子どもに思えるほどの、筋肉の盛り上がり。
しなやかで、その癖、力強い。
生まれながらの格闘戦士、なのだ。
その上、槍や剣を巧みに操る。
そんな連中が、群れを成して、
あとからあとから・・・。
百地丹波さんとお互いをカバーするように剣を振るう。
やっと片付いた後、百地丹波さんが首をひねる。
「こんなはずは、ないんだが・・」
「どうしました?」
「あれだけ来たのに、トーテムが思ったほどドロップしてない」
アテュバのトーテム(単価200)
ネルガのトーテム(単価100)
デュダーマラのトーテム(単価50)
ロバのトーテム(単価50)
ガンジのトーテム(単価30)
どのオークがどの種族かは、わからなかった。
でも二人合わせても倒した数の1/3程度。
考えている時間は、なかった。
次の一団が囲むようにせまってくる。
私のRKSが、疾る。
百地丹波さんの刀が、唸る。
二人して真っ赤に輝きながら、切り倒していく。
が、
敵は一向に減らない。
逆に増えている気がする。
槍のオークは、仲間の背後から攻撃してくるので、こちらの攻撃が当たらない。
焦りが、諦めが
減り行く赤Pの数と反比例して膨らんでいく。
それが判るのか、SPオークたちが一斉に笑う。
その時、囲みの一角が、崩れた。
見知らぬ若い騎士が、敵を切り開く。
眼と眼が、合う。
にっ、と笑うと
「お待たせ〜。遅れちゃった(^^;」
「まつじ、来たか!」
まつじさん(まっちゃん)の登場である。
次へ…